低コストで利用しやすい超小型衛星を実現し、宇宙利用を身近に。

GPSや放送などに利用される衛星システムは、今や生活に欠かせないものの、利用にかかる費用は高額です。この研究室がめざすのは、地上の結婚式で大型ビジョンにリアルタイムの宇宙の映像を映すなど、多彩な目的で手軽に使える、より安価な超小型宇宙機の開発。「電子機器が空気のない宇宙空間でも放熱でき、放射線の影響も受けず動作するには?」「火薬に頼っていたパネル開閉を、軽量で再利用可能な形状記憶合金で実現するには?」など、小型機特有の厳しい設計上の制約と、地上と異なる環境ならではの課題に取り組みます。2020年設立の新しい研究室ですが、実際の宇宙機開発経験を持つ先生のもと、実機の開発に参加するチャンスもあります。


太陽光の圧力を有効利用する、深宇宙探査機の軌道設計。

月より遠い太陽系内を対象とした深宇宙探査における、小型宇宙機の軌道設計を研究しています。宇宙空間では、太陽が発する光の粒子から微小な圧力を受けます。その影響による軌道のずれを制御したり航行に有効利用することをめざし、PCでシミュレーションを行っています。日常では想像もしない力が2~3日で10mも衛星軌道を変えるという、この分野だからこその結果を見られることが醍醐味です。



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