材料力学研究室

研究室概要

本研究室では,自動車を主とした構造運動体の衝突安全性に関わる研究を行っています。自動車同士の衝突後の車両運動や制動(ブレーキ)を含む挙動の解析・評価,安全性評価のための超音波を用いた非接触・非破壊評価技術の向上に取り組んでいます。

主な研究テーマ

・自動車衝突事故後の車両運動解析
衝突する2車両が,衝突後どのように運動するかを,車両模型による衝突実験,理論解析,車両運動シミュレーションにより評価します。衝突角度や衝突位置などの因子が衝突に与える影響を明確にし,車両運動の観点からの衝突安全性向上につなげます。


・模型実験による自動車用強制制動体の性能評価と最適化
運転操作ミス等により誤って侵入した自動車を強制的に停止させる,自動車用強制制動体の特性を評価し最適化します。安全性を保持しつつ制動性能向上を図るとともに,最適な強制制動体の構造(高強度化,軽量化など),機構の提案につなげます。


・超音波法を用いた路面状態の推定
超音波を用いて,路面の材質や種類,および表面状態(乾燥,湿潤,凍結)を判別します。車椅子や自転車,自動車等ののりものの制動性能向上のためにも,評価方法の確立,評価システムの構築を目指します。


・その他
広範な速度域における摩擦係数の特性・評価
低速時の自動車後突事故評価
ひずみ計測による反発係数の測定
筒状薄肉部材のエネルギ吸収特性  など


研究詳細/イメージ

主として交通機械関係を対象とし,物の強度,剛性,安定性について調べています。特に衝突に対する(衝撃荷重を受ける)構造部材の変形特性,挙動や,衝突接触面での変形,摩擦に関わる現象を評価するために各種の動的試験機を取り揃えています。