研究したドローン技術で、いつか“空飛ぶクルマ”を。

航空機に興味を持ち、この学科を選びました。ところが学科の友人たちの影響で、車種ごとに個性豊かなクルマの魅力に気づき、卒業後は自動車に携わりたいと思うように。2年次に大学のプログラムでイギリスに語学留学した際、現地の先生にそのことを話すと、「きみのつくったクルマに乗りたい」と言っていただけて感激しました。卒業研究で培った知識を、空飛ぶクルマの実現に活かせたら。そんな夢を思い描き、自動車部品メーカーへと進みます。


卒業研究紹介

4ローターヘリの姿勢制御の安定性向上について

ドローンに代表される4ローターヘリコプタの飛行時の姿勢を、より安定させるのが私の研究です。姿勢の安定には、ジャイロセンサと加速度センサ、2つのセンサから得られる情報を使い、前後・左右・垂直の直交する3方向をそれぞれ軸とする回転運動を制御します。ジャイロセンサはローターが回転している高速飛行時の信号検出を得意とし、加速度センサは低速からの加速時に力を発揮します。そこで、2つのセンサの情報をカルマンフィルタという制御手法によって使い分ける方法を確立しようとしています。カルマンフィルタをいかにプログラム化するかが課題で、モータの応答性などハード側の調整も必要です。実験用ヘリコプタが意図しないタイミングで回転してしまうなど、予想外の結果が出ることもありますが、原因の考察は楽しくて、新しい可能性を思いつくたびワクワクします。



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